2021.11.26

庭のこと

昆虫少年とスミレびいき

昆虫少年とスミレびいき

春、可愛い花を咲かせるスミレ。
お庭やベランダで、育てている方も多いと思います。
私もスミレが大好きで、植木鉢で育てています。

 

スミレの天敵は、ツマグロヒョウモンというチョウ。

ツマグロヒョウモンの幼虫はスミレ類を食草とし、
野生のスミレのほか、園芸種のパンジーやビオラなども食べます。

 

9月から10月頃、私が育てているアリアケスミレも、
例にもれずツマグロヒョウモンの餌食になりました。
次から次へとチョウが飛来し、卵を産み付けられ、
沢山の幼虫に食べられて無残な姿に。

 

 

 

 

 

ただこのツマグロヒョウモン、非常に興味深い北上するチョウなのです。

本来南方性のチョウであるツマグロヒョウモンは北上を続け、
1980年代までは、近畿地方以西が生息域とされていたのですが、
最近のニュースでは、宮城県内にまで北上し定着したそうです。

ヒートアイランド現象と温暖化の影響、
そしてガーデニングブームにより、
パンジー類が多く植えられることも要因だそうです。

 

かつての昆虫少年だった私としては、
きれいなチョウを見られるのは嬉しいけれど、
スミレ好きスミレびいきとしては、
ボロボロになったスミレの姿は見てられない。
そして環境の変化を、
物言わぬ昆虫が警告しているのも、怖くなるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

11月、幼虫はさなぎになりました。
この姿で越冬するのでしょうね。

 

by teranishi

 

 

 

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