2022.01.17
丹波黒を召し上がれ~

キッチンのカテゴリでの初投稿です。
記念すべき第1号の投稿では、
災いを払いのける黒い色と「まめ」に働くという語呂合わせなどから、
一年の邪気を払い元気にまじめに働けるようにという
願いが込められている縁起のよい食べ物で
お正月料理には欠かせない「黒豆」についてご紹介しましょう。
まずは黒豆の歴史から
そもそも黒豆(=黒大豆)とは . . . ?!
黒大豆の歴史を紐解けば、神話の時代まで遡るといわれています。
「神農本草経」にも黒大豆の記載があり、
病気の治療に適した食物として記され、
現代の黒大豆の健康ブームは神話の時代に始まっていたようです。
日本の935年編纂の書物にも「烏豆(くろまめ)」と記載されていて、
平安時代から食物として知られていたことがわかります。
黒大豆がお正月料理として登場するのは室町時代のことだそうです。
続いて、黒大豆の代名詞ともいえる「丹波黒」についてです。
「丹波黒」の発祥はその名の通り「丹波地方」。
最も古い文献では現在の兵庫県篠山市と記されています。
しかし兵庫県は、 発祥の地として
当初から脚光を浴びてきたわけではなかったようです。
多くの人の努力や苦労が積み重なりその思いが受け継がれてきたのです。
ではなぜ「丹波黒」が注目されるようになったのでしょう?
その美味しさの魅力に迫ります。
丹波黒 . . .ここが違う美味しさと特徴 ! !
〇粒が大きい
開花から成熟までが一般的な黒大豆は約70日なのに対して約100日。
穀類の中で最も長く、長時間栄養を蓄積するので粒が大きくなります。
(一般的な黒大豆は100粒あたり約40gですが、丹波黒大豆は約84gとのこと)
〇もっちりとして口あたりがよい
特に煮豆にするとよく膨らみ、その上皮が破れにくい。
味だけでなく形もよいので、縁起物のお正月の煮豆として重宝されています。
〇栽培に手間がかかる
種まきから収穫までの期間が6月~11月と、水稲よりも長く、
「豆は兄弟仲が悪い」といわれるように株間が狭いと生育が悪くなります。
作業も多い上、殆どが手作業のため手間もかかり、栽培にたいへんな労力が必要です。
黒豆ではなく「苦労豆」といわれるほどだとか(^^;💦(笑)
何を隠そう!! 実は私。。。
兵庫県から「黒豆大使」に任命されています。
「丹波黒」の魅力をお伝えすることはできたでしょうか?
世界で和食ブームが巻き起こる中、「黒豆大使」として
昔から日本に根ざした食品として一役を荷う「丹波黒」を
守り広めるお手伝いができれば幸いです。
by Ikuko
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